2026/09/04 08:57

スコーンと紅茶が好きなら、一度僕の作ったファッジを食べてみてほしいです。

英国菓子が好きで、スコーンを焼いたり、紅茶を選んだり、英国展に足を運んだりする。

そんな方に、ぜひ一度食べてもらいたい英国菓子があります。

それが、ファッジです。


「スコーンと紅茶があれば、それで十分楽しいよ」

そう思う方もいるかもしれません。

もちろん、それでいいんです。


僕もスコーンと紅茶の組み合わせは大好きです。

ただ、そこにファッジをひとかけ加えると、いつものティータイムに、もうひとつ楽しみが増えます。


紅茶と一緒に楽しめるものが増える。

英国展でも、今まで素通りしていたファッジが目に入ってくる。

「これ、食べてみたいな」と思うものがひとつ増えるんです。

僕は、そこがファッジの面白いところだと思っています。


紅茶の横に、ファッジを置いてみてください

砂糖にバターとミルク、そして僕は練乳も入れて作っています。

材料はいたってシンプルです。

見た目も小さくて、素朴。

でも、ひと口食べると、スコーンやビスケットとは違う、濃厚でほろりとほどけるような食感があります。


「ファッジって、すごく甘いんじゃない?」

そう思う方もいると思います。

たしかにとても甘いお菓子です。


だからこそ、僕が試してほしいのが紅茶との組み合わせです。

紅茶をひと口。

ファッジをひとかけ。

そして、もう一度紅茶。

これをやると、ついもうひとかけ食べたくなります。


僕はイングリッシュブレックファーストと合わせるのが好きです。

渋みと香りのバランスがちょうどよくて、ファッジの濃厚な甘みと強いミルクの香りいいからです。

一緒にファッジを食べると、飲み込んでしまうのをためらうほど美味しいです。

極上のミルクティーを飲んでいるような気にさえなります。


ファッジが初めてなら、まずはこうやって紅茶と一緒に食べてみてください。

ファッジだけを食べたときとは、また違った印象になると思います。


英国展に行くなら、ファッジも見てほしい

僕はファッジを作りながら、ありがたいことに英国展にも続けて招待してもらっています。

そこで意外に思うのが、英国菓子が好きなのに、ファッジはまだ食べたことがない方が本当に多いことです。


スコーンやショートブレッドは知っている。

紅茶やジャムも好き。

でも、ファッジは知らない。

そんな方が結構いらっしゃいます。


英国展って、知っているお菓子を買いに行くのも楽しいんですが、僕は「こんなお菓子があるんだ」という発見も面白いと思っています。

ファッジも、ぜひその中に入れてほしいお菓子です。


ただ、初めてだと困ることがあります。

「ファッジって何味を選べばいいの?」

僕も、初めて食べるものを買うときは迷います。

味が想像できないものを買って、もし好みじゃなかったら……と思いますからね。


だから英国展では、できるだけ実際に味をイメージしてもらえるように説明しています。

ファッジを食べたことがないお客様に、「ミルクバターはいかがですか?」とおすすめしても知らないお菓子なので、ぽっかーんとされてしまいますから。


「英国式のキャラメルなんです」

「サクサク、ほろほろ、の食感で口どけがいいんです」

余って広島に持って帰りたくないから、もう必死です(笑)。

そうやって身振り手振り説明して、僕のことを信頼してくれて買って帰ってくれたお客様は、ほぼ間違いなく半年後の英国展にも来てくれています。


「味がめっちゃ、やばかったです!」

そう言いながら、職場用とか家族用にファッジをたくさん手に取ってくれるんです。

こういう姿を見ると、ファッジを知らなかった人にもちゃんと伝わるんだなーと、胸にジーンときます。


英国展で初めてファッジを知って、その後オンラインストアでまた買ってくださる方もいます。

「娘に食べさせたら大興奮したので、オンラインストアでまた買いに来ました」

注文時にそんなメッセージまで添えられると、本当に作っていてよかったなと思います。


一度食べて終わりではなく、半年後にまた食べたくなってくれる。

僕が英国展で見てきたのは、そんなお客様の姿です。


イギリスまで行って、ファッジを見てきました

僕自身、ファッジを作るだけではなく、イギリスまで足を運んでファッジを取材しています。

レシピを調べるだけなら、ネットでいくらでも公開されています。

じゃあ、なぜ僕はわざわざイギリスまでファッジを見に行ったのか。


それはファッジの本当の姿を知るためです。

実際にイギリスでファッジを見ていると、日本と全然違いました。


先ず、販売方法が違います。

あるお店は、大きな塊や長い棒状になったファッジをショーケースの中に陳列しています。

それを量り売りされていて、お客さんの中には1㎏くらい買って行かれる方もおられます(何日分なんでしょうね?)。

日本でよく見る小さな一粒のお菓子とは、ずいぶん印象が違います。


またあるお店は、サイコロ状にカットして予め袋に入れて販売しているところもあります。

このスタイルは観光地にあるお店に多く、お客さんはいく種類もまとめて買って行かれます。

食品スーパーではスコップを使って自分ですくって会計するところもあります。


ある老舗の職人は、店で実際に手づくりしていることに、とことんプライドを持っていました。

僕が訪れたお店の多くは、セントラルキッチンから運ばれてきたものや、他社品を仕入れて売っていました。

お店の中で甘い匂いはしません。

だからこそ、その店で職人が手を動かして作っている姿と、お店中にあふれる甘い匂いが、余計に印象に残りました。


それから見たこともない道具について尋ねると、

「80年近くやっているけど、毎日いろんなことを工夫していかないといけないからね」

と教えてくれました。

看板に、「MADE BY HAND」と書かれてあった理由と職人の矜持がそこにはありました。


イギリスでファッジをショップを実際に見て回ってきて以来、ただ甘いお菓子を作ればいいとは考えなくなりました。

イギリスで見てきたものを知ったうえで、日本でどう楽しんでもらえるか。

紅茶と合わせたらどう感じるか。

誰かと一緒に食べたらどうだろう。

今はそんなことを考えながら作っています。


次のティータイムに、ファッジをひとつ

もしあなたが、スコーンが好きで、紅茶も好き。

英国展にもつい足を運んでしまう。

そんな方なら、次のティータイムで一度ファッジを試してみてください。


今までのスコーンやビスケットの楽しみ方が変わるわけではありません。

そこに、ファッジという選択肢がひとつ増えるだけです。

まずは紅茶と一緒にひとかけ。


気に入ったら、今度は家族や友人にも食べてもらってください。

「これ、ファッジっていうお菓子なんだよ」

そんなふうに誰かに教えるのも、けっこう楽しいものです。


そして次に英国展へ行ったとき、ファッジを見つけたら、きっと今までより少し気になるはずです(気になってほしい!)。

「これ、前に食べたやつだ」

そんな発見がひとつ増える。


僕は、ファッジを知ることって、そういうことだと思っています。

英国菓子を好きな人の楽しみが、もうひとつ増える。

それだけでも、ファッジを作っている僕としては嬉しいことです。

まずは一度、紅茶と一緒に食べてみてくださいね。


ファッジのお買い物をする↓

https://britishfudge.buyshop.jp/


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https://britishfudge.buyshop.jp/p/00001



書いている人 ノムさん


広島生まれ。英国菓子と紅茶のある暮らしOHISAMA代表。

公務員の家庭に育ち、大学を卒業後は食品会社に就職。一念発起して会社を退職し、宮島でパン屋を創業したものの繁忙期と閑散期のギャップから体調を崩し僅か5年で離島。その後、業種を変えながら再起を図るもうまくいかず、借金が2,500万円まで膨れ上がる。

これが最後の挑戦と覚悟を決め、安定した人気のスコーンを深堀りしていくことに。すると、その原点であるスコットランドのスクーン城にたどり着き、そこから英国菓子に興味が広がっていく。何世紀も変わらないレシピや伝統といった神秘性にハマり、店では全然売れなかったがとにかく作り続けて、売れ残ったものを食べる日々を過ごす。

そんなある日、東京の英国展に招待されてから人生が大きく動き始める。広島でも英国菓子が売れ始め、中でもファッジは借金を完済できるようになるまで経営の柱に成長。今では英国へファッジの取材へ行ったり、ファッジの歴史を調べることが大きな生きがいになっている。